第8話

離れる距離。 1
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2017/10/11 15:01
宮本 俊樹
おはよう、あなた。 
‥‥ねぇ寝不足?
あなた

おはよ‥‥。 もしかしてクマひどい?

宮本 俊樹
クマっていうか、顔がしんでる。
あなた

昨日寝れなくて‥。

目が重い。
昨日の出来事が衝撃すぎて、夜寝ることができなかった。

彼氏にファーストキスを奪われて、からの‥。


一連の行為が頭をぐるぐる駆け巡り、目を閉じてるはずなのにちっとも眠くならなかった。

今思い出しても恥ずかしい。
宮本 俊樹
体調悪そうだけど、がっこう休んだ方がいいんじゃないの? 
そう言いながら俊樹はこちらに距離を詰め、
あたたかい手があたしのおでこに触れた。
あなた

ひゃっ。 だだだ大丈夫だから!!
は、早く学校行こう!!

普段ならこれくらいでうろたえないのに、俊樹に触れられた瞬間、身体がビクッと反応して反射的に避けてしまった。

なんであたしはこんなに焦ってるんだ‥。


触れられたおでこに熱がまだ残ってる。
宮本 俊樹
やっぱ今日のあなた、なんかへん。
もしなんか悩みとかあったら、いつでも頼って 。
俊樹にはこのことは言えない。
男の子には恥ずかしくて話しづらいから。
あなた

うん。 ありがと俊樹。

学校に着き俊樹と別れた後、あたしは愛華大先生に泣きついた。

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