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第1話

言い訳
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2017/10/05 11:49
飽き性で裏切り者の少年は眠っていた。
疲れ果てて寝ていたのだ。それも五分前の話だが。少年は立ち上がり”塵”を叩き落とした。
目を擦りながら”落ちている”血塗れの死体を覗き込む。

コテンと首を傾げるが自分がしてしまった事への懺悔よりも先に出てきた言葉は誰もが予想しない言葉だった。若しくは予想できない言葉。

『ありがとう』

なんて御礼じみた”言葉”をニッコリ笑顔で言う姿は何処かヒトでは無い様な異様な雰囲気を醸し出す。
不意に自分が視線を向ければ

『やぁ?こんにちは?』


当たり前の挨拶をするように近付く。
自分は目を見開いた。少年は気付かないうちに自分の真横に居たのだ。そして耳元でこう囁いた。

『殺人鬼で何が悪い?』と妖しげな笑を浮かべて。

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