第3話

...ホントの気持ち?
502
2017/10/05 04:10
あなたside

...1週間後。


授業も始まり、バタバタとしているものの、クラスにも慣れ、充実した日々を送っていた。

そんな中、私はまさかの学級委員長に任命された。
愛多先生...じゃなくて、真美先生直々に、任命されたんだけど、不思議なのが、私ばっかりが真美先生に使われてる気がすること(¯―¯💧)
学級委員長だからかな?
副委員長は、祐美香ちゃんなんだけど、まぁ、普通に仕事頼まれてるだけ。
いや、祐美香ちゃんが狡いとかじゃないんだけど、委員長と副委員長でそんな違うかな?って。

そんなことを考えていると...



真美「おーい!
佐藤!ちょっと!」
あなた「はーい!」

(あなたが、真美のところへ)

真美「ちょっとさ、教科書運ぶの手伝ってくれね?
俺だけじゃ、時間掛かって仕方ねぇーわ。」
あなた「いいですけど。」
真美「わりぃな。」


あなたside
真美先生は、高校の先生としては些かチャラついた印象の人で、堂々と開けられたYシャツからは、ゴツめなクロスモチーフのネックレスが覗いている。
なんでも、高校の頃の喧嘩相手が、「あんたには勝てねぇーな。どうか、手下にしてはくれませんか?」って言ってきて、「仲間になるならいいよ?手下は嫌。」って返したら、「分かりやした。では、これを誓いの証(しるし)に。」って、くれたんだって。
それから、ずっと付けてるらしい。
その他にも、手首にはいくつかのブレスレット、左の人差し指には1つだけど少しゴツめのリング。
左耳の耳たぶには、太めのピアスが。
髪も遊ばせてるし。
見た目だけの話をすれば、もう正真正銘(?)人気No.1ホストだよ!(←)
言葉遣いもあんま良くないし笑
この先生と今年1年やっていけるのか、そこだけが少し不安。



真美「何、ボーッとしてんだよ?」
あなた「へっ?」
真美「笑
間抜けな顔笑
ほら、そこの教科書持って!」
あなた「はーい!」


(2人で教科書を持ちながら、教室へ向かう)


真美「...。
なぁ、佐藤?」
あなた「はい?(戸惑ったように返す)」
真美「お前は、どう思う?
俺の事。」
あなた「(何を言ってるか分からないと言うように)どう思うって?」
真美「いや、他の女と、反応が違うからさ!お前だけ。
俺の事、嫌いだったりするのかなー?って。」
あなた「そういうわけじゃ...。」
真美「そう?
ならいいけど。
嫌いなら嫌いで、考えねぇーといけねぇーからさ。
委員長変えるとか。」
あなた「(大きめの声で)それは、やめてください!!」
真美「!?(驚きを露わにする)」
あなた「...!!
(小さめの声で)すみません。」



あなたside
無意識に口から出ていた言葉。

なんでか分からないけど、委員長をやめて先生とこうして居られなくなるって考えたら、胸が苦しくなった。
この気持ちは...何?

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