あなたside
それから、またバタバタとしていて、もうすぐ3ヶ月が経とうとしていた。
次の授業は、真美先生の日本史。
これがまた。ねぇー。
真美先生が担当なのはいいの。
むしろ嬉しい。
でもね?
真美「佐藤ー!
藤原氏で、摂政と関白の役職に就いたのは?」
あなた「...。
分かりません。」
真美「はぁ?
いや、小学生の問題だぞ、これ。
他に、分かるヤツ!」
あなたside
そう、何を隠そうこの私。
日本史が超絶出来ないんです!
どうしよう?
真美先生に呆れられてるよ。
どうにかする方法は無いかな...?
真美「佐藤ー!
ちょっと!」
あなた「はーい!」
(あなたが真美のところへ)
真美「放課後、俺のとこな?」
あなた「はーい。」
真美「ふてくされんな笑
仕方ねぇーだろ?日本史壊滅的なんだから笑
俺だって、さっさと帰って酒飲んで寝てぇーんだよ笑
付き合ってんだから、感謝してほしいくらいだ。」
あなた「すみません。」
真美「まぁ、いいけど。
(ボソッと)あなたと一緒に居られるし。」
あなた「はい?」
真美「!?
なんでもねぇーよ。//」
あなたside
なんだろ?
真美先生の顔が少し赤い気がする。
それに、あたしの心臓の鼓動が速くなってる...?
なんなの、これ?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。