あなたside
それから30分ほどが経った時...。
真美「...ん。
(ハァ...ハァ...。)ん。
ん〜。
(ハァ...ハァ...。)ん?(目を覚ます)」
あなた「真美先生!!」
真美「...ん?
佐藤?
なんで...?
てか、ここどこ...?(重い身体を起こす)」
あなた「...。(黙って抱きつく)」
真美「...!?
どうしたんだよ?」
あなたside
真美先生は、私を優しく抱きしめてくれた。
たまに、先生の苦しげな息づかいが聞こえる。
すると、急に上から重みが掛かった。
真美「...ん。
(ハァ...ハァ...。)
...ごめん。
...ん。(ハァ...ハァ...。)」
あなたside
苦しいはずなのに私に謝る先生を、必死に説得してベッドに寝かせる。
ふと、先生が私に背を向けた。
その肩は、小刻みには震えていた...。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!