あなたside
そんな風に困っていると...
真美「...。
...ん。
......ん?(目を覚ます)
...(あなたと呼びかけて)佐藤?
ごめん。今のは、忘れて。
てか、ここ...どこ?」
あなた「保健室です。
先生、覚えてます?
授業中に倒れたの。」
真美「あー。
なんとなくは。」
あなた「(噛み締めるように)そうですか。
(何かを決心したように)あの!!」
真美「!?
...(冷静になって)どうした?」
あなた「あなたさんって方、
どんな関係なんですか?」
真美「...。
(観念したように)
...俺の...好きな人。」
あなた「(少し切なそうに)そう...ですか。」
真美「すっげーバカで、おっちょこちょいで、ほっといたら何しでかすか分かんねぇーようなヤツだけど...。
でも、何事も一生懸命で、全力で、バカなとこも愛おしい、すっげー可愛い子。」
あなた「...。
(声を振るわせながら)先生に...お似合いですね!
その人、すっごい幸せでしょうね!
だって...
真美先生みたいな、ステキな人に愛されているんだから...。(切なそうな、苦しそうな表情をする)」
真美「(試すように)どうだろな?
バカだから、分かってねぇーみてーだし。」
あなた「...そうなんですか?」
真美「...(呆れたようにため息をつく)
あなた?」
あなた「(心底驚いた様子で)!?」
真美「おめぇーのことだよ、俺が惚れた女ってのは。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。