第16話

...一線を越えた夜。
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2017/10/08 10:51
あなた「...(ハァ...。)今日は長かったなぁー。」



あなたside
昼間に渡された合鍵を見つめる。
真美の家に行くのは初めて。
でも、家の場所は教えてもらってたし、メールアプリには、最寄り駅からの地図も送ってもらったから大丈夫。
真美は、他の子の補習(何人もいる)でちょっと遅くなるみたい。

早く補習が終わらないかなー?

そんなことを考えながら、電車に乗る。
学校の最寄り駅からは、2駅しかないのですぐに着いた。
初めて降り立つこの地に、速まる鼓動が抑えきれない。
私は、速まる鼓動を落ち着かせ、地図を片手に愛する人の家を目指した。




あなた「...(慎重に確認するように)
ここ...か...。」


あなたside
真美が住む部屋に辿り着いた。
緊張しながら、鍵を開ける。
そして、ドアを開けると、いつも通りのバニラの香水の香りと彼女が愛用する煙草の匂いが鼻をつく。

言われた通りに鍵をしっかりと締め、リビングへと向かう。

リビングのドアを開けると、彼女らしいシンプルでおしゃれな部屋が広がっていた。


立っているのもなんなので、部屋の真ん中に置かれたソファーに腰を降ろす。
ふわっとした感覚。
このソファーにいつも真美が座ってるんだ。
そう思うと、自然と気持ちが温かくなる。


[ピンポーン]


チャイムが鳴った。
言われた通り、彼女が帰ったことを確認する。


もう少しで真美が帰ってくる。
そう思うと、ちょっとドキドキ...///


[ガチャ🔑]


真美が帰ってきた!!
私は、すぐに玄関へと駆けていく。



〈in玄関〉


真美「...ただいま...わぁお!(あなたが飛びついてきたことに驚く)」
あなた「...(真美に抱きつきながら)
おかえり//」
真美「やっぱ、帰ってたんだ。

...(申し訳なさそうに)待たせて悪かったな...。」
あなた「...(ふと顔を上げて、真美と視線を合わせながら)大丈夫だよ!」
真美「...。




(あなたを強く抱きしめて)
...ホントは、ベッドに連れてこうと思ってたけど...







...(靴を脱ぎながら、玄関の壁にあなたを追い込んで)ここで...いいよな?
あなたが可愛すぎるのがイケないんだから...(妖笑)。」




あなたside
そう言うと、真美はその色っぽい瞳で見つめてくる。
そして、私の唇に口付けると、昼間と同じように、緩く結ばれた唇をこじ開け、奥の奥まで侵していく。
その後は、首筋や鎖骨、胸へと、順に口付けしていく。
その鮮やかな手際に、私の声は底を知らず大きくなっていった...。

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