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第1話

プロローグ
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2017/10/04 12:34
わたしには保育園から8年間同じクラスの男の子がいる。
幼馴染の定義はよく分からないが、小さい頃から知っていることは確かだ。

まだ小さい頃はずっと同じクラスの男の子というだけ。
なんの感情もなく、クラスメイトとして接していた。
彼自身もわたしの過去をよく知っていると思う。

小3~4年のときにいじめられてたこと。
いろんな人に裏切られたこと。
自分の失態。

それだけじゃない。

運動会、修学旅行、球技大会、合唱祭……いろんな行事を彼と過ごしてきた。

だからこそ、彼はある意味大切な人になっていた。

前にも言った通り小3~4年の頃のいじめのショックのせいで、その頃の記憶はほぼ無い。

だからこれからはわたしの小学5年生のころ、彼を気になり始めた辺りの話から彼と二度と会えなくなるまでの3年間の話をしよう。

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