第3話

小学6年生
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2017/11/05 02:04
これは小学6年生のときの話。

だいぶ男性恐怖症が薄れてきて、いろんな人と話せるようになったころ。

ある日の席替えでのこと。
わたしの隣には、口が悪く、いじめっ子タイプで、女子からはあまり好かれていない男の子が隣になった。

わたしは、毎日ビクビクしていた。
彼の機嫌を気にしながら生活した。
その人はジュニアのサッカークラブに通っていて、サッカーの話したら機嫌を損ねないことに気づいた。

それからはサッカーの話をした。
週末にあったサッカーの大会の話をしていた。


小学6年生といえば修学旅行だ。

残念ながら幼馴染とは同じ班にならなかった。
だけど、夜景を見に行った時にその地域に伝わるジンクスを探していた時のこと。

わたしはそのジンクスを運良く見つけることができた。
しかし、みんなは見つけられていないようでわたしに
「どこどこ?」とか「見つけられないよー!」などと話しかけてくれました。

その中に幼馴染の彼、好きな人が来て

「お前見つけられたの?」

と急に言われ、驚きながらも「うん。」といった。

嬉しさと驚きで顔が真っ赤だったが、夜だったので隠せたことに感謝したい。

そして、わたしたちは先生の集合の声がかかるまで2人で夜景を眺めていた。

本当に嬉しかった。ただその気持ちでいっぱいだった。


小学6年生といえば卒業がある。
わたしのクラスでは必ずクラスメイトのコメントを卒業アルバムに書いて貰わなければいけなかった。

幼馴染くんには、『ずっと同じクラスだったね(笑)すごいね。中学校でも頑張ろうね』と書いた。

彼はわたしのアルバムに『6年間ありがとう。中学でも同じクラスだったらキモいー。』と書いていた。
6年間と正確な数字を書いてくれたのはとても嬉しかった。
だけど、『キモい』とあったのは少しショックだった。

中学校でも同じクラスだったら運命なのか宿命なのか、怖い気持ちとドキドキと同じクラスだったら嬉しいという願いが心の中を占めていた。

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