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第1話

幼馴染の名前は夏くん
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2017/10/05 22:20

ピピピッピピピッ… カチャン

少し開いたカーテンからは気持ちの良い春の
日差しが入ってくる。



まだ少し肌寒いのか、なかなか布団から出られない私。


夏
もう朝だよー
今日もいつも通りの声が聞こえてくる。

その声は次第に大きくなっていき、階段を上る足音も聞こえる。


ガチャ…


そして、自室の扉が開かれる。
夏
そろそろ起きないと遅刻するよ。
ほら。起きて〜
あなた

うううう…寒い…眠い…

私はガバッとめくられた布団を必死に取り返そうともがく。


だけど奪い返せず、渋々ベットから起き上がる


確かにこのままゆっくりしていては、遅刻間違いなし。

時計を見てそう思った。


あなた

わぁぁぁ!どうしよう…本当に遅れちゃう

私は彼の存在なんて気にせず慌ててパジャマを脱ぐ。


すると…
夏
ちょ…!何してるの!
彼は顔を真っ赤にさせ、部屋から出ていく。
あなた

どうしたんだろう…

今までは、そんなことがあっても別に何とも無かったのに…


私は首を傾げながら、再び慌てて支度を進める
ここら辺でも可愛くて有名な制服を着る。

水色のブラウスにチェックのスカート。
クリーム色のベストに水色のリボン。


そして、全身鏡の前に立つ。


あなた

よし!今日も頑張るぞ!

私は自室の扉を開け、足を進めた。
あなた

お待たせ〜!夏くん!

私はリビングで仲良くお母さんと話をしてる
幼馴染の七瀬 夏くんに声をかける。


すると予想通り夏くんは、私に眩しい笑顔で
夏
おはよう!
そう言うのです。


もー。可愛さ倍増ですね!
彼、七瀬 夏くんは 私とは世にいう"幼馴染"。

ハッキリとは覚えてないけど、幼稚園の年中さんからずっと一緒に居る。

家が近いことや、名前がどことなく似ていることから私は興味を持つようになった。


私は小学校に上がるまでずっと夏くんのことを
女の子と思ってたのだ。


白い肌にクリッとした大きな瞳。

茶色いフワフワの髪の毛は少し長めだった。


何にせよ可愛いかったのだ。

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