プリ小説

第10話

冷たいはずの彼は…
世にいう『告白現場』に遭遇してしまった私。

それも、夏くんと夏美さんの…


私はその場から動けずにいた。

だって…怖かったから。


夏くんがどんな言葉を返すのかな?って

暫く、辺りはシンと静まりかえった。


私は夏くんが放つ言葉を聞くのが怖くて
動かない体にムチを打ち、走ってその場から離れる。


走ってると頬に濡れたものが伝う。

それが、涙なんて後になってから気づいた。



多分…夏くんの返事はOKだろう。

よく、2人で居ても夏美さんの話題は出てくるし、気にかけている。


それに、美人で私よりずっと大人っぽい夏美さんのこと、夏くんが放っとくわけない。
気づいたら人気のない体育館裏に来ていた。

こんな泣き顔、誰にも見られたくない。

ここが丁度いい。
あなた

っ…グスッ…

声を押し殺し、溢れ出す涙を止めようとする。

だけど、私の感情とは真反対に涙はどんどん地面を濡らしていく。

あぁ…早かったな…私の初恋が終わるのは…



叶いもしないくせに、本気になっちゃってさ
あなた

バカみたい…

もっと潔く下がってればよかった。

芽生えるこの思いなんて気付かず過ごせばよかった。


後悔は驚くくらいに溢れてくる。


ポタ…ポタっと雫が落ちてくる。

これは涙じゃない…雨だ。


どんどん激しくなる雨。

今はとにかく濡れたい気分だったからその場に居続けた。
友希
友希
何してんだ
っと…そこには彼が。

よかった…雨降ってて。

泣いてたなんて分からない。
あなた

あー…ちょっと濡れたい気分だったから

慌てて誤魔化す。

すると怪訝そうに顔をしかめる彼。


1歩、1歩と私に、近づく。

すると、持ってた傘を私に渡してくる。
あなた

え…?

突然のことに私は戸惑う。
友希
友希
風邪引くだろバカ
こんなに近かったら私の目が晴れていることに気がつくはずなのにそれ以上は何も聞いてこない。


彼なりの優しさ?


私はびっくりした。

冷たいと思ってた彼の温かい思いやりに。
あなた

あ、ありがとう…

そんな彼の優しさに触れ、また涙が頬を伝う。

どうして、私に優しくしてくれるのかなんてわからない。

だけど今はそれが、嬉しくて嬉しくて仕方なかった。
友希
友希
帰るぞ。傘一つしかない
だけど相変わらずの彼。

自然と私の口元には笑みが浮かんでた。
あなた

ありがとう…

彼に聞こえるか聞こえないかの声でお礼を言う。

だって…照れくさいじゃん。

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Mr.すー🐻
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Mr.すー🐻
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