ピピピッピピピッ…
母「春〜。今日は、夏くんとデートなんでしょー?早くしないと彩月ちゃんも来ちゃうわよ」
目覚まし&お母さんの声で私は目を覚ます。
私はベットの上で大きく欠伸する。
今日の天気は文句なしの晴れ!
初夏の日差しが心地よい。
今日はとびっきりのデート日和なんです!
朝ごはんを食べ終え、歯磨きと顔洗いをする。
すると丁度いいタイミングで…
彩月ちゃんが来てくれた。
私は彩月ちゃんを自室まで案内する。
デートなんてもの知らない私に彩月ちゃんが色んなアドバイスをしてくれる。
こう見えて彩月ちゃんは年上の彼氏持ちだったりする。
デートなんて慣れっこなんだから。
彩月ちゃんが私のクローゼットから取り出したのは、パステルカラーの淡い青のワンピースに
白いカーディガン。
そして、何やら彩月ちゃんはバックの中を
ゴソゴソしてます。
何と、大量の化粧品を持ってきていた彩月ちゃん。
だけど、化粧経験のない私にとってはどれも
無名の謎多き道具。
そう言い、私を座らせ 手際よく化粧をしてくれる彩月ちゃん。
鏡に映った私の姿を見る。
今までの私と違う。
化粧ってすごい。
そして、彩月ちゃんに選んでもらった服を着て、準備は満タン!
私は玄関で彩月ちゃんにお礼を言う。
本当にここまでありがたい。
私は、うんっ!と答え、彩月ちゃんは
帰って行った。
今度彩月ちゃんにお礼をしようと考え、
私は迫り来る時間に慌て、駅まで急いだ。
どこまでも続く青空の下を私は歩く。
真っ白な雲と真っ青な空の比率がとてもよくて
すごく綺麗。
まるで、雲の上から見た、海のようだ。
駅の入口に着くと、そこには私服に身を包んだ
夏くんの姿。
やっぱり夏くんは何着ても似合っちゃう。
今日はTシャツにジーパンっていうラフな格好だけど、夏くんが着たら凄く似合う。
私達は肩を並べて、駅の中へ入ってく。
初デートが始まる。
この時私は、期待を胸に膨らませていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!