第24話

学校生活
275
2017/10/15 12:00
夏
ここが俺たちの学校だよ
次の日、私は夏くんと校門の前に立っている。

目の前には私が以前まで通っていたらしい学校。
あなた

やっぱり緊張する…

私がそう言葉を漏らすと
夏
大丈夫。春ならどんな壁でも乗り越えられる
頑張って
夏くんが優しくそう言う。

そんな夏くんの優しい温かい笑顔に胸が少し
高鳴った。


夏くんって本当爽やかだな…


春の日差しみたい。
あなた

うん!頑張る!

彩月
彩月
おっはよ〜春!
すると、後ろから私に抱きついてくる彩月ちゃん。


この子も毎日病院に通ってくれて、沢山話をした。

以前の関係や、オシャレなお店の話など

すごく気が合って 今では仲良し!
あなた

おはよう彩月ちゃん!

彩月
彩月
なんかこの2人が一緒に登校って
懐かしいな〜!
彩月ちゃんは、目を細めながら懐かしそうに呟く。

それで、私は毎日夏くんと一緒に登校してたんだ!と知る。


これからも夏くんと登校しよーっと
そして、私達は教室へたどり着く。
夏
春のクラスはここ。

俺は違うクラスだけどちょくちょく会いに来るから。

他に何か分からないことがあったら、言ってね
そう言って夏くんは、自分のクラスへ行ってしまう。


夏くんの後ろ姿を見て、寂しいと思う。

もっと夏くんと一緒に居たいって…


これは、わがままなのかな?
彩月ちゃんに、行こうかと言われて教室の扉を開く。


するとクラスの子は一斉に私達を見る。

す、すごい緊張する…

だけど…


クラスメート「「退院おめでとう!」」


そう、言われて クラッカーが鳴る。


私は驚きで目を点にする。


クラスメート「「春が居ないとやっぱりつまんないよ!」」


皆の言葉に私は潤む。

クラスの子は私が記憶を無くして、皆のことを覚えていないって知ってるのに…

どうしてこんなに良くしてくれるの?


クラスメート「記憶をなくしても春は春でしょ?また1から思い出作ってこ!」



そんな言葉に私の目からは涙が落ちる。

すっごく温かいクラスだな…

私は…友達に恵まれてる。


そう思った。




こらから皆と作る思い出。

いいものになるといいな!


私はそんなことを思った。

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