
第31話
願い事が叶う時
記憶が戻ってから、丁度6年が経った今日。
私達は結婚式を挙げていた。
あの後も、よく2人であの丘に行ってたんだけど、去年。
夏くんが私にプロポーズをしてきました。
私は嬉しすぎて泣いちゃったけど返事はちゃんと返した。
もちろん返事は「はい。」
私と夏くんは晴れて夫婦になりました。
結婚したからといって特に何も変わらない。
私は夏くんが大好きだということ。
夏くんの笑顔は私が守り抜くこと。
あの幼い頃交わした約束は叶った。
これからは、きっと喧嘩をすることもあるかもしれない。
だけどお互い、助けあって支えあって生きていこうと思う。
今思えば私達はかなり遠回りをしてきた。
だけど、好きな人と一緒に居られることがどれほど素敵なことか。
感じることが出来た。
一緒に暮らすようになった私達。
マンションのベランダから星空を見上げながら
夏くんを呼ぶ。
すると夏くんもベランダに出てくる。
私はそう夏くんに聞く。
なーんだ。
夏くんの願い事…
夏くんは私をお姫様抱っこして寝室に連れていく。
いきなりすぎて夏くんの顔が見れない。
だけど、今一瞬見えた。
夏くんの顔は真っ赤だった。
そう言って、私は夏くんの背中に抱きつく。
ずっとずっと夏くんと一緒に居られますように
お願いなんて、しなくても私は夏くんから離れない。
私は君に何度も恋をしたのだから。
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