――――――――――佐渡涼(さとうりょう)
涼「何なのよほんとに!!」
絢「涼さんまた現場で何かあったんですか?」
涼「また大御所様様へのイラつきですよ~」
絢「涼さんがイラつくのも分かりますけど···。」
涼「大御所様様が言ったコメントが使われてないだけで
今日の現場で怒鳴られたり、番組に出ないとか
大口叩かれても困るんだよねほんと。」
絢「それで、なにか言い返したんですか?」
涼「出たくないならもうオファーしませんって
言ってやった。」
絢「そんなこと言っていいんですか!?」
涼「多分···テレビ局敵には···ダメかな笑」
絢「いや、笑ってる場合じゃなくて···。」
涼「いいの、いいの。あの人、自分は大御所だー
大御所だーって大口叩いてる割には視聴率
全然取れないし、コメントも薄すぎんだよね~」
絢「分かりますけど···。」
涼「まぁ~まぁ~今日は飲もう!」
はぁ···大御所様様は面倒臭いな~笑
こんなこと言ったらダメかもしれないけどねっ。
よしっ!明日は若い人達の現場だ。
気を引き締めてみんなをまとめて行かないとだなっ。
がんばろっと~
あっ、愛してるの意味もちゃんと探さなきゃね。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。