思わず聞いてしまった・・・・。
「レオン以外誰がいる」と言われてしまった。まぁ、そうなるだろうな・・・・。
シンから聞いたのか?それともソラ?にしても、いつ聞いた?
それよりも、今は否定しないと──
やってしまった・・・・。
ツキはニヤリと笑うと、廊下の先の方へ視線を戻した。
リョウとミチも知っていると聞き、俺はため息しか出てこなかった。穴があったら入りたい・・・・。
左に曲がる道に沿って歩くと、目的の部屋が見えた。ここの廊下は四角い形で繋がっているのか?
戸を開けると、中からはシンが出てくるところだった。手には2つのスマホがあった。
シンは頼むとだけ言い、俺にスマホを渡し、天の間を出ていった。
部屋の中には大きなテーブルがひとつあり、4つのスマホが並べられていた。スマホのそばには名前の書かれたカードがあった。
俺は『ツキ』と『レオン』の名が書かれたカードのスマホを持って、部屋を出た。
出たところには、服を入れた袋を持ったツキが、機嫌悪そうに待っていた。
俺たちはスマホと服を交換し、部屋へ戻った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。