第14話

最後のひとつ
4,351
2017/10/09 03:55
ツキ
ツキ
オメェら・・・わかってるよな?
ミチ
ミチ
もちろんだよ、ツキ
リョウ
リョウ
これは譲れないね
シン
シン
どう決めようか?
ソラ
ソラ
ここは公平な『じゃんけん』がいいな
5人が取り合っているのは、ラストひとつの寿司──それもフグだ。
俺はもう満腹で、参加しなかった。
ミチ
ミチ
俺は一つもフグを食べてない!
ツキ
ツキ
ずっとギャーギャーやって食わねぇからだろが!
ソラ
ソラ
ボクも食べてない!
リョウ
リョウ
ソラもギャーギャーやってたからでしょ
俺の口からはため息しか出て来ない。
こんな会話をずっと聞かされているから、さすがに眠くなってきた。みんなどんだけ食べたいんだか・・・・。
時計を見ればもう0時過ぎ──起きている自分がすごく感じる。
シン
シン
ここはソラも言った『じゃんけん』だ
リョウ
リョウ
えー!僕じゃんけん弱い!
ツキ
ツキ
そりゃ好都合だ。俺はじゃんけん強いぜ?
ミチ
ミチ
待てツキ、お前リョウ相手には弱いんじゃ・・・
ツキ
ツキ
そうだった・・・!
ソラ
ソラ
ツキちゃん・・・どんまいだね
ツキ
ツキ
あぁぁぁ!!!
ツキ撃沈。どんだけ弱いのさ・・・・。
もぅここは新しく作るしかないのだろうか。
リョウ
リョウ
じゃあ、誰が一番レオンを気持ちよく出来るかで勝負しようよ。作った本人だし
ソラ
ソラ
あ、いいね、それ
何Pだよ・・・ってそれより、5人に俺が攻められるの!?作った本人ってなんでだよ・・・。
レオン
レオン
いや、ちょ、それは──
ミチ
ミチ
ナイスアイデアだ、リョウ!
ツキ
ツキ
よーし。やってやろうじゃねぇの?
レオン
レオン
えー・・・
5人がそろって俺を見て、ゆっくりと迫ってくる──みんな酔っているのか!?
ソラ
ソラ
レオちゃーん?優しくするから大丈夫だよぉ?
シン
シン
本当はこんなことすべきではないが──これも寿司のためだ。許せレオン
レオン
レオン
許せって・・・そんなギラギラ目で見られて言われても──ん?
俺が後ろへ後ずさると、誰かが俺の肩に手を乗せてきた。振り返ったそこにあったのは──さっきまで俺の前にいたリョウだった。
顔を見てわかった。こいつ──ドSモードだ・・・!
リョウ
リョウ
レオン・・・

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