5人が取り合っているのは、ラストひとつの寿司──それもフグだ。
俺はもう満腹で、参加しなかった。
俺の口からはため息しか出て来ない。
こんな会話をずっと聞かされているから、さすがに眠くなってきた。みんなどんだけ食べたいんだか・・・・。
時計を見ればもう0時過ぎ──起きている自分がすごく感じる。
ツキ撃沈。どんだけ弱いのさ・・・・。
もぅここは新しく作るしかないのだろうか。
何Pだよ・・・ってそれより、5人に俺が攻められるの!?作った本人ってなんでだよ・・・。
5人がそろって俺を見て、ゆっくりと迫ってくる──みんな酔っているのか!?
俺が後ろへ後ずさると、誰かが俺の肩に手を乗せてきた。振り返ったそこにあったのは──さっきまで俺の前にいたリョウだった。
顔を見てわかった。こいつ──ドSモードだ・・・!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。