一呼吸付き、6人で輪になって座っていた。
シンはさっきから「おりる」をずっと繰り返し、ミチも寝るのを優先したいと言い出した──もちろん、睡眠をとるという意味で。
やばい3人が残ってしまった・・・・。
ツキとリョウは筋力バ──運動が得意だし、ソラは自分のやりたいことは最後までやるやつだ。
正直・・・面倒くさい!
ここはあと二つ作るのが得策だろうが──あいにく、眠気とヤッた疲れであまり動けない。
これ以上ヤるなんて・・・ゴメンだ!
ここはもう、諦めよう・・・・。睡魔と疲労との戦いが始まる──。
それ以上はため息しか出てこなかった。
最初からそうしようかと思ってんだけどな・・・・。こいつらに流されたせいだ。
ちょろいな、こいつら──心の中だけで笑い、俺は古の間を出た。
まずは食料倉庫からフグ以外のものもいくつか取り、それから厨房で調理を開始した。
無駄に作って、またあんなになっては面倒だ。
作る数に気をつけながら、自分の手を動かした。すると、近くから自分の名前を呼ばれた。
自分の上からする、この少し眠たそうな声は──
リョウはいつの間にか俺の斜め後ろにいて、俺の調理を見ていた。なぜ来た・・・・。
質問に答えても、リョウはずっとエプロンを見ていた──そんなにおかしいのか?
いや、どこにエロ要素があるのか全くわからないんだが・・・・。
俺はため息をつき、ほっといて調理を再開した。
すると、リョウの手が俺の体に触れてきた。その手つきもやらしくて、手が止まってしまった。
息が耳に当たる。リョウの手は服の中に入ってきて、小さな突起をつまんできた。
すると、リョウの手が片方、俺の腰あたりに移動した。服の中に手を入れられ、肌を撫で回される。後にその手は、俺の尻に移動した。
これだから、Ωの体は女みたいで厄介なんだ・・・。
俺が抵抗しても、リョウの手はだんだんと穴へ近づいていった。
リョウの長い指が、俺の中をかき混ぜる。おかしな声が出て、手の包丁はまな板の上に置かれた。
どんな顔をしているのかわからないが、Sの顔になっているのは確信できた。
いつの間にかズボンも下着も下げられ、水音がはっきり聞こえてきた。
上手く支えられなくなった俺の体は、ドサリと崩れ落ちた。その時リョウの指が抜け、つまんでいた手も離れた。
頭が真っ白の俺は、何も言えず、ただ荒い呼吸を整えていた。体を壁にもたれかけ、リョウの方を見た。
すると、リョウは俺の前にしゃがみ、暑いでしょ、なんて言って俺の服を脱がしていった。抵抗したくても、上手く力が入らない。
俺はリョウの持っている自分の服を取ろうとしたが、長い腕はそれを避けた。
リョウは俺の服を少し離れたところに置き、俺に近づいてきた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。