あなた 「先生 、あの ...」
小瀧 「いじめられてるやろ?」
あなた 「え?」
小瀧 「なぁ、そうやろ?」
真剣な眼差しで私を見る小瀧先生 。
1年生の時、 当時の担任の先生にもいじめが広まり 、先生にもいじめられてた 。
だから、なんか、先生に言うのが少し怖かった 。
またいじめられる 。
でも、仕方なく、私は頷いた 。
小瀧 「やっぱり 。 いじめ、辛いやろ?」
あなた 「え ... ?」
まさかの返答に私は吃驚した。
小瀧 「他の生徒を見てて思ったんだ 。平宮さんだけ、対応が違う 。何かあるんやないかな 、って、 ... 。」
嘘 ... 。 そんな風に見ててくれたの?
小瀧 「俺、生徒のことはちゃんと守りたいし 、楽しく学校に来てもらいたいねん 。やからさ、困ったこととか、辛いことあったら、先生に言うんやで ?」
あなた 「先生 ... っ」
小瀧 「ぉわ 、 泣かんといてや ~
」
言われて気づいた 。いつの間にか、涙を流していた 。
小瀧 「辛かったんやな 、よしよし」
先生は、私の頭を撫でてくれた 。
優しい 、 先生だなぁ 。。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!