前の話
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入学してから二ヶ月が過ぎ、六月です。
六月には、林間学校という宿泊行事があります。
私……玲奈はウキウキしながら林間学校の計画を立てていた。
班も決まり、しおり作りをしながら、私は呟いた
小学校のときから仲良しの夏樹は、いつものように彼氏の話をしてうっとりとしていた
私はそう言うと、チラッと泰季を見た。
(誰に似てるんだろ………。)
男子たち「泰季、サッカーしようぜ!」
男子はいつものように、ボールをもって床に叩きつけている
女子たち「男子ッ!床にボールつけないでよ!先生に没収されるよ?」
女子たちは、迷惑そうに注意するが男子は女子のいうことを聞かないまま、
廊下に出て行ってしまった。
先生の席に座り、椅子をクルクルしながら遊んでいる泰季に私は言った。
でも、私の事を無視し、クルクル回り続ける
無視する泰季にムカつきながら、私は言った。
(はぁ?楽しい?意味わかんない……)
そう思いながら、私はしおり作りに取りかかる
私と泰季は、あまり話す方じゃないし、泰季から話しかけることはあまりなかった。
ー四月の頃ー
小学校のときから、人と関わるのが苦手だった私は、仲良しの夏樹以外の子とは
あまり、話さなかった。
特に男子と話す経験は少なかったから、四月の頃はあまり話さなかった。
でも、今は違う。
普通に女子とも話すし、男子とも仲良くできた。
今日だって泰季と話せたし……
あれ?泰季と話してたとき、なぜか嬉しかったような……
なんでだろう?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。