私は病院を出るとジャニーさんに電話をかけた。すると、私がかけるのを見透かしていたようにワンコールで出た。
すると、10分もしないうちにジャニーさんの秘書の方が来てタクシーみたいに自動でドアが開いて「どうぞ。」なんて言われて乗せてもらった。なんだか、お姫様になったみたい。w
事務所につくと応接間に通された。
そこから途切れることなく署名用紙に名前を書いていった。
私は家に着くと荷物をまとめて眠りについた。
次の日、目が覚めるといつもと変わらない風景が私を取り囲んでいた。私は今までこのぼろアパートに住んできた。お父さんがガンで働けないから私のバイト代とお父さんの保険金でなんとかやりくりしてきた。でも、今日で最後。嬉しいような、寂しいような……
ピーンポーン。
すると、そこに居たのはジャニーさん。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。