SHRが終わってから1時間目が始まるまで読書をするのが私の日課になりつつある。
(因みに希衣ちゃんは1軍の子達と話している。)
首を触られて誰かと思ったら、心衣ちゃんだった。ダンスしている時はよく笑っているけれど、それ以外となるとめったに笑わない心衣ちゃん。
外見も性格もクールなんだけど…、たまにSになる。
1軍の子達と話してはいるけど、普通に話しかければいいはずなのに…。
軽やかに走っていった心衣ちゃん。こういう時ほど自分も運動神経が良かったらな…と思う。
私も全くダメって言うわけではないけれど…、やっぱもうちょっと運動できた方がいいなとは思っちゃう。
でも、心衣ちゃんの運動神経の良さはダンスから来てると思うし…、努力の結果って言うやつなんだろう。
話しかけてきたのは一輝君。希衣ちゃんの彼氏さん。
あき程ではないけれど、一輝君は男子の中でもまだ話せる方。多分、希衣ちゃんの彼氏さんって言うことで安心してるんだと思う…。
苦笑いをしながら言う一輝君。…とその時、
先生に見つかりました。
笑いながら言う一輝君に釣られてみんなも笑い出した。みんなを楽しませる太陽みたいな存在だから好きになる人も多い。ファンクラブも出来てしまうほど。それは一輝君だけに限らず、律輝君もだ。ただし、2人共の彼女である中村姉妹(希衣ちゃん、心衣ちゃん)に溺愛している。それを見て諦める人も多い…。(そうです。)
私と初めて話した時、頷くだけしか出来なかった私に “俺の話を聞く相手になって。頷くだけでいいから。”って言ってくれて、ちょっとずつ心を開けるようになった。
でも、これは一輝君だけで…。まだあきと話すみたいにはできない。慣れなきゃとは思うけど…。やっぱり、怖いな… 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!