第9話

Date with WESTPrince
525
2018/02/09 16:00
『光!晴れたねー!』


光「そうだな笑 絶好のお出かけ日和だ笑 」




今私たちがいるのが、望様の国である東の国。




そう、今日は望様が東の国を案内してくれる日




光「あなた、ここが望様の住んでるとこ。」



『へぇ~!』



目の前にあるのは大きな門。
その向こうにあるのが望様のお家らしい。




『ねっ、服おかしくない? 似合ってる?』



望様が好きだと言っていたピンク色のミニドレスを着てきた。


初めて自分で見立てたドレス。

何度も光に確認する



光「ん、大丈夫。似合ってるよ。」





そう言って頭に置いてくれる手は、大きくて安心した。




そうしていると門から一人の男性が出てきた。





「あ、神山さん!」



智『おはようございます、あなた様、光様』



『望様はどちらに…?』



そう尋ねると彼は門の中にある車を指して



智「あちらでお待ちしてらっしゃしますよ^^*」




朝からうずうずしてらっしゃいます笑



と、少し望様を茶化すように神山さんは告げる




すると、光に背中をそっと押された。



光「ほら、はやくいってこい。」



『…え!光ついてこないの…?』



光「あのな?これはデートだろ?」



一応婚約者候補だからな、と私を急かす。



思ってもいなかったことに慌てていると、光がそっとまた頭を撫でてくれる。



光「なんかあったらすぐ駆けつけるから、な?」



ほら、いってこい。と笑顔で見送ってくれる。


そっか…デートなのか…。





言われるがままに足をすすめると、誰かにぶつかった。



「わ…ッ、!」



どうしよ、やっちゃった…?



望『ふは、ほんまにあなた様はかわええなぁ笑』




「望様?!!」





望『せやでーー笑 会って早々抱きしめられにきてくれるとはおもわんかったわ〜笑』





抱きしめ…?






疑問におもって顔を上げると、すぐそこにどアップの望様の綺麗なお顔。




『わぁあ…っっ~、// 』






びっくりして離れると、望様の大きな笑い声が響く。



『そんなに笑わないでくださいよぉッ、//』





望「やってさ、笑 めっちゃ可愛いねんもん笑」





『ッ、// もうっ!』


私怒っちゃいますよ!


なんていってそっぽを向くと、急に感じる人の手の温かみ。






彼の手が、私の手をそっと握っていた






彼をみると優しい目で私を見ていた。








『ど、どうしたの…?//』





望「ごめんな?ついつい可愛いからいじめちゃいたくなんねん。」






やから嫌いにならんとってな?




と彼は不安そうにつぶやく。







子犬のような彼に少しおかしくなってしまって、



「ふふ、笑」



望「なんで笑ってんの~ 泣 」


『なーんでもない笑 ほら、今日はどこに連れてってくれるの?』





そう言うとはっと顔が変わって、キラキラした目になる。






望「今日はな、あなた様の好きなお花をめっちゃ見せたげる! それと、あんま行けへん市場も行ってみよ! 」






そう言いながら彼と馬車に乗り込む。






「疲れたらゆーてな?」なんてなんて言うから






『望様もですよ?』なんて茶化してみる。










いつもとは違う、楽しそうな一日が始まりそうです。










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