クマのぬいぐるみはエレベーターの中で山の上をさまよってる人達を見ていました。
クマのぬいぐるみはここにきて悩みを持つ人を見る力を持ちました。ある時にはおじさんや犬だったりバッグや枕もいたりします。
クマのぬいぐるみは、あるオレンジ髪の女の子を見つけました。クマのぬいぐるみはニヤァっとすると扉をスっと開き、後ろからオレンジ色の髪をした女の子の腕を掴みました。
オレンジ髪の女の子は誰かに触られたら気がして身体がドンと前へ動きました。
その夜、オレンジ髪の女の子は眠ると目の前には大きな大きなエレベーターが立っている事に気付きました。「これ・・・はぁ・・・エレベーター?」ガチャガチャっとしても扉は開きませんでした。
諦めたオレンジ髪の女の子は後ろを振り向くと前にクマのぬいぐるみが立っていました。
「ようこそ!夢の世界へ。」するとクマのぬいぐるみはエレベーターに案内すると「このエレベーターは貴方が行きたい世界の逆を魅せてくれる・・・、その名もエレベーターの神隠し!」女の子はどうゆう意味か分からず「・・・エレベーターの・・・神隠し?」と質問しました。
気づけばクマのぬいぐるみは女の子背中を押して「まぁ・・・、そんな事は〜いぃですから!いってらっしゃいませ!」とエレベーターの中へと突き飛ばした。女の子は泣きながら「きゃぁぁぁぁ!!」と叫んだ。クマのぬいぐるみはその場で「グゥっフッフッフゥ↑」と笑い始めた。
クルッと回って前へ向くと「さぁ、どうなる事やら・・・。見学しましょうか?」そう言ってクマのぬいぐるみは服の中から顕微鏡を出し闇の中を覗いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。