第3話

悪夢と目が覚めるまで
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2017/10/06 13:53
オレンジ髪の女の子が着いた所は暗くて笑い声が耐えない公園でした。
あなたオレンジ髪の女の子は後ろから手が伸びてきた気配がして振り返りました。するとそこには小さな子供たちが3,4人立ってました。

「お姉ちゃん!手伝って〜」女の子は腕を引っ張られながらついていくと目の前にブランコが立っていました。

「・・・えっ?これっ・・・て・・・」そこには昔の自分がブランコに恐がりながら男の子たちに虐められていました。

男の子たちはブランコを掴むと「お〜いっ!いい加減乗れよ!」すると男の子の仲間が女の子をブランコに押すと縄で腕を縛られて固定されました。「さぁ〜てぇ!これから楽しくなるぞ!」すると後ろから男の子の仲間の女の子達も動き始めて後ろからブランコを押し始めました。

それを見ていたオレンジ髪の女の子は怖くなり「・・・そうだっ。それで、私はぁ・・・!」すると目の前に光が見えました。

目を開けるとそこには大きなステージがありました。「そうだっ。・・・私、ケガをしてせっかくの発表会出そびれたんだった。」すると後ろからクマのぬいぐるみが現れて「エレベーターの神隠しではあなた達の様な悲しい方の為に一つのサービスを提供しますよ。」「・・・サービス?」「はい〜!そのサービスとは。叶えたいだけの望みをここで叶えてあげること。」

するとクマのぬいぐるみは顔を恐くして女の子に近づき「でぇ〜すが、願いが大きいほど現実に戻った時の代償が重くなりますよ・・・。」「では、考える時間を与えましょう。」オレンジ髪の女の子は家族の事や友達の事を思うと涙が止まりませんでした。

家族以外に優しくされた事がない女の子は「・・・決めた!」と言いました。「・・・では、あのステージで叫んでください。」「あそこで、叫ぶ・・・」ゆっくりと階段のあるステージを登ると知らぬ間に目の前にはたくさんの人達が見守っていました。

オレンジ髪の女の子は息をいっぱい吸うと勇気を出して「また!仲良く出来る新しい友達が欲しい!お母さんにもっと甘えたい!家族がもっと信頼できるようにしたい!生まれ変わったらハッキリと言える子になりたい!」「・・・それだけで、いいですか?」オレンジ髪の女の子はその言葉を聞くと我に返って自分の手を見ました。

するとだんだん自分の身体が消え始めていくのに気づき、目をつぶりました。
女の子は怖くなって少しだけ目を開きました。するとまるで時間が戻っていくようにエレベーターから出ていき、自分の部屋へ戻ってきました。
気づけば知らぬ間に朝になり、普通に起きてキッチンに向かうとお母さんが女の子に近づきギューと抱いてくれて「おはよう!・・・いつも、一人でごめんね・・・?」と誤っていました。女の子はお母さんとお話出来たことに嬉しくなり「大丈夫だよ!私、夢の中で強くなった気がする。」「えっ、夢の中?」こうして、幸せな時間を作っていきました。

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