第3話

ユメオニゴッコ
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2017/10/09 06:14
夢鬼ごっこの始め方。
手の指に夢鬼ごっこに参加する人の名前を書く。
人数は絶対に10人まで。
手のひらの空いているスペースに、自分たちがユメオニゴッコを行いたい場所を書く。(例)ショッピングモールなど。
そして、皆で決めた時間にまでに目を閉じる。

「え、そんなのでユメオニゴッコできんの!?」
「うん、まぁネットの情報だから本当にできるかはわかんないけどやってみたいんだよねー!」
そう言って葉悠は、目をキラキラと輝かせる。
「な?お願い!」
葉悠は、パンっと手を合わせる。
「まぁ、葉悠のお願いならいいけど…」
みんなが口々に
私も…俺も…
と、いい始めた。
「ありがと!じゃあ、みんなさっきのルールでやり方分かったよね?みんなが寝る時間は10時にするね。」
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学校から帰り、里緒は自分のベットに倒れ込んだ。
(はぁ〜部活疲れた。)
ピロンッ
携帯から、着信音がなった。
(誰だろ?)
そう思ってスマホの画面を見てみると、知らない人からメールが届いていた。
(誰だろ?とりあえず、内容みてみよ)
そう思って、メールの内容を見てみると…

ミンナツカマッタラオワリ。
ダレモアタシヲトメラレナイ。
オナ ジヒ ズットズット
イツマデモ。
コロス。コロス。コロス。コロス。

「な、何これ!?」
送り主の名前を見てみると、「美佳(夢)」と書いていた。
「は?誰コレ?迷惑メールかな?捨てちゃお」
そう言って里緒はメールを削除した。
「あ、ヤバい!今9時58分じゃん!さっさとねよ」
里緒はそう言って、素早く寝る準備を済ませると布団の中に潜り込んだ。
目を閉じると、里緒は吸い込まれるように眠りに落ちた。

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