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第10話

ユメオニゴッコ
289
2017/10/20 09:19
「はぁ…はぁ…はぁ…」
優菜は走って走って、やっと工業棟三階についた。
息切れが酷い。
こんなに走ったのはいつぶりだろう?
中学校以来かな。
そんなこと、を思っていると後から
キュッキュッ
と、音が鳴った。
あわてて振り返ると、そこには葉悠が立っていた。
「あっ!葉悠!よかった、まだころされてなかっ────」
ドスッ
「は、葉悠────?」
優菜は暗闇の中に入った。
────────────
ジリリリ♪
優菜は目覚ましの音に気がついて目を覚ました。
「────葉悠、どうしちゃったの?」
────────────
優菜は、暗い顔で教室に入った。
すると、心配したみんなが「大丈夫?」と言ってきた。
口では「大丈夫!」と言っていたが、実際は全然そうではない。
それは、昨日葉悠に刺し殺されたからだ。
優菜を刺した時にニヤリと笑みを浮かべていた葉悠の顔はハッキリと脳に焼き付いている。
思い出すだけでも吐きそうだ。
みんなに相談しようか迷ったが、相談したらますます皆が混乱してしまうと思ったので、優菜はだまっておくことにした。
「おはよう、優菜。なんだ?今日元気ねぇじゃん。」
「あ、おはよ。泰成。別に元気だよ?」
(やっぱり泰成には気づかれるかな?うまく誤魔化さないと…)
「は?嘘つくなって。分かるんだから」
「泰成…」
「ちょっと、こっち来い。」
────────────
「はぁぁぁ!?葉悠に殺されたぁぁぁぁぁ!?」
「ちょ、声大きいって!!」
優菜と泰成は今、1階の空き教室にいる。
空き教室といっても、普通の物置だ。
「…でも、なんで葉悠が優菜を殺さないといけないんだ?優菜、葉悠に変なことしたのか?」
泰成に言われ、優菜は横にブンブンと、顔を振る。
「なんもしてないよ」
「でも、もし今日もお前が葉悠に狙われたら────?」
優菜がゴクリと唾を飲み込む。
(葉悠が恐い…前まで普通だったのに…)
「やっぱり、みんなに伝えてなんとかするか。」