第14話

ユメオニゴッコ ♥
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2017/10/26 09:01
「あらあら、そうだったのね♡じゃ、私は邪魔しないから♡」
美由が自分がふたりの邪魔だと思ったのか、優菜と泰成のそばを離れた。
(別にカップルじゃないんだけど…)
「なぁ、今日の1時間目、1階の空き教室に来て欲しい。話があるんだけど…」
泰成が少し恥ずかしそうに言った。
「うん。いいよ~てか、何の話?」
優菜は鈍感なので、ん?という顔をしている。
「いや、それはここでは言えないから学校で話すわ」
「うん」
『末原駅~末原駅〜お出口は右側で〜す』
末原駅につく時に流れるアナウンスがなった。
「あっ!泰成着いたよぉ~♪行こ!」
「ご、ごめん。今日は美由と一緒に行ってくれないか?」
「え〜?わかったぁ。美由ぅ~!」
そう言うと、優菜は美由の所へ走っていった。
(はぁ、あいつマジ鈍感過ぎだろ…)
泰成ははぁ。とため息をついた。
────────────
ガララッ
「泰成、話ってなに~?」
優菜が空き教室に入ってきた。
「えっと、まぁ、今日の話は率直にいうと…その…」
「ん?」
「俺は、優菜がずっと前から好きだった。だから、付き合ってほしいんだ。」
「は、はぁぁぁ!?ちょ、まじで言ってんの?」
優菜は顔を真っ赤にした。
「マジだって。」
優菜は、これまでの事を思い出す。
いつも、優しくておもしろい泰成…
いつも、私を守ってくれる泰成…
でも────
「ごめん。泰成のコトは好きだけど、夢鬼ごっこが終ってからで返事良いかな?」
「あぁ。もちろん。待つよ」
「ありがとう。泰成でも、今日告白したからって、気まずくならないように、普段通りに接してよね〜」
「分かってるよ」
泰成がニコリと笑った。

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