~そんなこんなで、昼休み~
私はいつも通りゲームの続きをしているのだが…。
今、ゲーム内で最も難易度が高い場所で手こずっている最中だ。
このゲームは主にシングルプレイと協力プレイ(オンラインプレイの人とも通信プレイで協力クエストができる)と2つに分かれている。
シングルプレイでも協力をしてくれる人がいれば助っ人としてオンラインプレイの人とも協力をしてシングルプレイができるのだ。
そう呟いきながら携帯を取り出すと誰かに止められる。
私から見て遥は普段からゲームをしてなさそうに見える。
だから分からないが、本人からそういう言葉が出たから少し意外だ。
ん?
ちょっと待って??
い、意外だ。
こういうことなのかな?
人を見た目で判断するなっていうあの言葉は。
おー、本当にやってるんだ。
名前は…って、ローマ字で『HALUKA』!?
そう、私は『夜桜』と言う名前でプレイをしているのだ…。
付けた当初は気に入っていたが、今になっては……恥ずかしいし黒歴史に値するものだ。
私は話題をそらしたくてクエストの挑戦ボタンを押した。
に、しても。
さっき恥ずかしかったのは本当にプレイヤー名のことを言われたからだろうか?
それとも____
可愛いって名前だって言われて恥ずかしくなったからだろうか。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。