第12話
10話
突然教室に響きわたった岩田先生の声。
そうだ、私は今日岩田先生に謝らないといけなかったんだ。
…今日1番の難題かな。(ゲーム以外で)
先生との話に時間を費やしたせいで、遥と一緒に下校が出来なくなるのは嫌だったのでわざと手短にお願いした。
そう言い残して先生は去っていった。
私は遥が間違って先に帰らないように
『岩田先生と話しをてくるから、それまで教室で待っていて』
と簡単なメモ書きを置いて私は先生の後を追った。
化学準備室に来てから私は、忘れないうちにすぐに昨日の謝罪をした。
化学準備室に重い空気が、流れる。
そうだ、私なんて母親から見たら…いてもいなくても結局はどちらでもよい存在なんだから。
泣かないように必死にこらえている私。
私の目の前に岩田先生が近づいてきた。
そう言い抱きしめてくる岩田先生。
優しくされたら…また、生きていたい…生きていてもいいんだって…思うようになってしまう。
先生が何を言ってるか分からなかったが、次の一言で全てが…繋がった。