第17話

15話
159
2017/10/15 11:08
クラス生徒A
えー、今月は文化祭と言うことで…何かいい案はありませんか?





9月の学校行事といったら文化祭だ。










だが、我がクラスは全く出し物が決まっていない…。




あなた

…。(って言うかあの人文化祭実行委員だったんだ。)





ぶっちゃけ私は全くもって興味がない。











普通こういう行事って楽しみの一環なのかな?








ましてや、私みたいな寿命が決まっている人なんか特に…。











1日1日を大切にしているんじゃないかな、私以上に。








そう思ってぼーっとしていると実行委員が遥に話しかけてきた。







クラス生徒A
あ、如月君何かいい案…ある?
え、僕…?
そうだな~…。





頑張って答えを出そうとしているのか必死に考えている遥。





クラス生徒A
はぁ…カッコいい。





…あいつ絶対遥のこと気になっているだろ。




クラス生徒B
天然で可愛くてでも、顔がイケメンで…。
いいなぁ、私も如月君みたいな彼氏欲しいなぁ。
クラス生徒C
いっそ如月君を彼氏にしたらー?




そう言いながら私の事をちらちら見てくる。




あなた

挑発してんじゃねーよ。(ぼそっ)






イライラしている私に気づいていないのか、遥が平然と私の肩をつっついてきた。





ねぇ、なんかいい案ない?(小声で言い)
あなた

…喫茶店とかって言っておけば?

あ、それいいね。
喫茶店とかどうかな?(実行委員に向かって言い)
クラス生徒A
流石如月君!
分かった、ありがとう。
とりあえず今思いついた言葉を言ってみる。








幸いまだ黒板に出てきていなかった出し物だったので少し安心した、が。







やはり実行委員のあの人にはどうしても苛立ちを隠せなかった。




















結局遥の意見は採用されたが、何故かそれにアレンジが加えられ“メイド・執事喫茶”になった。







あなた

はぁ…メイドなんてごめんだよ。
厨房に回りたいな。

えー?
でも見てみたいな、あなたのメイド姿。




そんな雑談を遥と交わしていると、誰かから話をさえぎられた。






クラス生徒A
五十嵐さん、ちょっと話があるんだけど…平気?






さっきの実行委員の女だ。







まぁ、なんで呼んだか大体は分かっているけど。





あなた

…いいよ。







ここはあえて相手の話に乗ることにした。



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