第27話

25話
159
2017/10/16 10:48
医者
正直に申しますと、五十嵐さんの病気の進行がかなり早くなっています。
頑張ってもあと…3日、前後ぐらいで……もう。
あなた

…3日。






3ヶ月がいっきに3日に縮んだなんて…遥、聞いたら驚くかな?











そもそも、まず遥…に余命宣告受けているなんて言ってもいないや。









医者
五十嵐さんには今日から病院で生活してもらいます。
もう1度…頑張ってみませんか?







…無理だよ、もう。









私は結局、どれだけ足掻いても…無駄だったんだね。





あなた

先生…もう、いいんです。
私もう悔い、ありませんから。








そう言ってこの場所から去る。










遥に言ったら…なんて言うだろうな?











怒るかな?





それとも、もう…私のことは見捨てちゃうのかな……?







そう思いつつ私は自分の病室に戻った。





あなた…先生との話は、?
大丈夫……だよね??
あなた

ごめん…遥。
私、実は1年ぐらい前から余命宣告…されていたんだ。

え…?
あなた

本当は余命まであと3ヶ月だったんだけど…早まったらしいんだ。
あと…3日だっ…て。








あれ?





あなた

もう…悔いなん、て…ないから……。
別に、もう…いいんだ。









さっきまでは余命まであと3日なのに、何の感情も湧き上がらないなと…思ったのに。






あなた…泣いているの?
あなた

泣いて…ない、もん…。









今になって涙が零れ落ちてくる。











心の底で遥と一緒にいたいって…まだ死にたくないって……そんな感情が一気に私に襲いかかってきた。







ほら、あなた我慢しないの。






そう言って私を優しく包み込んでくれる遥。






あなた

まだ、死にたく…ないよ。
もっともっ、と…遥と沢山の思い出作りたかった…一緒に過ごしたかった……!








次々に心の奥底から私の本当の感情が溢れ出てくる。














なんで?













人間って皆平等なんじゃないの?





















なのに、なんで…?
























なんで私が…選ばれたの?

































教えてよ、ねぇ。

プリ小説オーディオドラマ