なんて酷い夢を見たんだろう。
とても残酷で…とても苦しかった。
遥がいない…?
医師にそんなこと言われたがそんなことはどうでも良かった。
何故か黙り込む2人。
ねぇ、お願いだから…あの夢が現実にならないで。
周りの雰囲気がおかしい。
すると、医師が思い口を開け…見事私が想像している悪い予想を…的中させた。
その言葉で全ての力が抜けた。
遥の心臓を私に移植をしたの…?
嘘だ嘘だ嘘だ。
医者が看護師に何かをお願いした。
すると、看護師が一つの薄っぺらい紙を持ち出してきた。
よく見るとサインの所に『如月 遥』の文字が書いてある。
私の目からは沢山の涙が溢れ出てきて止まらない…いや、止められない。
すると、岩田先生が何かを私に差し出してきた。
受け取ると、それは私向けに書かれていた遥からの手紙だった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。