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第33話

30話
あなたへ。















この手紙を読んでいるってことは手術に成功したんだね、おめでとう。













本当は僕も一緒に祝いたかったんだけど…それは出来ない。












だって____


















移植をした心臓の持ち主、僕だったんだから。












実はあなたに隠していたことがあるんだ。








僕は君に留学をした理由を「将来の夢のため」って言ったよね?












でも、本当は違うんだ。










親から逃げるためにわざと海外の高校に留学したんだ。











でもね、なんで僕が帰ってきたと思う?











それはね、僕があなたの事が好きなんだって気づいたからだよ。












あなたは親から逃げた僕とは違って、きちんと向き合って…とてもカッコよかったな。









こんな人間なんかより君みたいな人間が生きているのが1番なんだって…あなたが倒れた時に思い知らされたんだ。









僕はね、後悔してないよ?











だって、僕は好きな人に命をあげたんだもん。











あなた…僕の分まで、生きてね。

















今までありがとう。








あなた

馬鹿…遥は大馬鹿だ…!








私のためになんで命を落とさなきゃいけないの…?















やっと…やっと、自分の気持ちに気づいて……元気になったら、一緒に登校するって約束したのに…。
















ふと、夢で言われた遥の言葉を思い出した。








ほら、泣いちゃダメだよ?
笑って笑って。







泣いちゃダメだ。













いつまでも引きずっていたら遥に怒られちゃう。













そう思い私は涙を拭い、笑顔でこう言った。












あなた

遥……ごめんね、でも……ありがとう。




















私は遥に向かってそう言った。

















もちろん、返信が返ってこないことを知っていながら。