学校についてすぐさまクラス表を見に行った。
早く来たせいか生徒は一人もいない。
「それもそうか」
僕は中学校時代の友達に会いたくなくて家を早く出たんだから。
クラス表には
1一Z
山田 翔真
と書かれていた。
はぁ〜それもそうか
この学校はちょっと変わった学校なのだ。
1一Aは
・スポーツ
・勉強
・容姿
が全て完璧のクラス
1一Bは
Aクラスほどではないがそこそこできている。
1一Cは
勉強のみ
1一Dは
スポーツしかできない。
そして
1一Zは
・頭が悪い
・スポーツできない
・不良
・容姿が悪い
というクラスになっているのだ。
僕は頭も悪いしスポーツも苦手だしなにしろ容姿がすごく悪いからだ。
このことを思うと自分がどんどん嫌になってくる。
優真はやはり全て完璧だからAクラスだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。