田舎、周りは田んぼだらけ、可愛い子全然いない、
最悪だ。
俺はここに転校してきた時、そう思っていた。
向こうは都会で、数分歩けば
ショッピングモールだってあったのに…。
後悔しながら学校へ行った。
あーあ。仲良くなれる気がしねぇ…
そう思っていた
一人の女子に目がいった。俺が思うに、
その子が可愛いかった
結局、その子の名前も分からず話しかけられなかった。
放課後、俺は向こうで野球をしていたから、
ここでも野球部に入った。
よし、レギュラー獲得だぁ!
そう言って俺は走った。
すると、
歩斗の横にあの子が駆け寄ってきた
俺はすぐに歩斗の所に戻った。
どうしても話してみたかったんだ
よし、名前聞ける!
そう思ったのに、
その子はすぐに行ってしまった
明日声をかけよう、もっとあの子と話したい、会いたい
馴れ馴れしかったけど、それからは毎日喋ってるし、
もっともっと距離を縮めたいって思った。
こんな感情初めてだ…俺は多分あなたを
好きだ。
だから、他の男子はもちろん、
俺と同じぐらい距離が近い歩斗に、
負けたくない
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。