眠れないまま、朝がきた
どんよりとしたオーラを漂い登校すると、教室の前には翔真が立っていた
そこまで言うと、あなたはハッとして口を塞いだ
…違う。翔真のせいじゃない。抵抗しなかったのも、嫌がらなかったのも、全部私なのに
全部私のせいだ…
あなたは顔色が悪くなり、黙って俯いた
翔真とすれ違おうとすると、翔真はあなたの耳元でこう言った
逃げるように翔真は教室へ戻っていった
するとそこに
そして、昼休みに入ると
即答出来なかった
確かに翔真といる時は、楽しくてたまに心臓に悪い事ばっかでドキドキしまくりだったけど…
…そう。翔真と何があろうと付き合ってるのは歩斗。私が好きなのは……
そして放課後、翔真と一緒に帰る2日目となった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!