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第5話

一ノ瀬くん。
61
2017/10/13 10:48
親友に背中を押され行こうと思ったのだがやはり聞きにくい…
うじうじしているうちにHRの時間になってしまった



















次の時間の休み時間に聞こう。
次の休み時間に聞こうと先延ばししているうちに放課後になってしまった。
あなた

ああー…聞けずじまいだった…

それに私は大変な事をしてしまったのだ…
一ノ瀬くんの方から喋りかけてくれても私は全力で無視してしまった…
あなた

やっちゃったー…

ああ、本当にやってしまった…
あなた

嫌われちゃったかもなー…

一ノ瀬
ふっ…wなにずっと独り言言ってるの?w
あなた

いっ一ノ瀬くん…!?

一ノ瀬
そうですよー、一ノ瀬ですよー
と言いながらしゃがんで私の目線に合わせてくる
あなた

ど、どうしたの…?

一ノ瀬
ふふ、やっと喋ってくれた〜
なんて呑気な事を言う一ノ瀬くん
あなた

なん…で?

一ノ瀬
ん?
あなた

普通っ、無視されたら嫌いになるでしょ…

一ノ瀬
嫌いになるわけないじゃん
なんてへらっと笑って答える一ノ瀬くん
一ノ瀬
それより、俺のこと嫌い?
あなた

うん…嫌いじゃない

一ノ瀬
良かった…嫌われてたらどうしようかと…
そう言って一ノ瀬くんは立ち上がり
一ノ瀬
一緒に帰ろ
と少し笑いながら言った
あなた

うん…!

















もう少し後でいいかな…
あの女の人のこと聞くの。




今はこの幸せを噛み締めたい

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