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第34話

盲目的な、⑶
- ホーラビ - 🐰 (続き)







焼きそばを買い終えて、
俺たちは静かな場所へと着いた。


寺島くんが口を開く。



「ここは俺だけが知ってる秘密の場所」

「花火が綺麗に見える場所なんだ」


「俺も花火見てみたかったなぁ」


「あ、そっか…ごめん」


「いいよ、俺は寺島くんと来れただけで嬉しい」



そう言い終えた後にはっと気づく。

俺、結構恥ずかしいこと言ったよな…。



「仁くんにそう思ってもらえて嬉しいよ」


「うん」



良かった。

好意的に受け取ってもらえたらしい。



「あ、そうそう、昨日渡そうとしたもの、」

「線香花火なんだ」

「今日、持ってきた」


「でも、危ないから母さんがやるなって」


「そっかぁ…じゃあこれは俺が家でやる」



寺島くんの声が落ちる。


もし、目が見えたのなら

寺島くんをガッカリさせなかったんだろうな。


悔しい。



「あー、あのさ」

「その包帯邪魔だから取らない?」

「今は人いないし、いいよね?」


「え、でも」


「いいからいいから、」



伸びきった髪の毛を
ふわり、と触られる。

背筋が伸びた。


包帯の結び目を探すために
俺の髪の毛をわしゃわしゃしてる。

くすぐったい。



「はい、取れた」



なんとなく、

だけど、久しぶりに目を開けてみる。














あれ?










色。



形。



音。



味。



感触。



温度。




全ての情報が俺の目に鮮明に映った。

思わず目をつぶる。


心臓がバクバクと跳ねている。



落ち着け、俺………。



もう一度ゆっくり目を開いてみる。


「っ…眩しい……」



だけど、どこか久しぶりな光景で。



「えっ、仁くん…目が見えるようになったの?」


「うん」

「いや…多分ずっと前から見えてたのかも」



そうだ、きっとそうなんだ。


俺は現実から目を背け続けていただけなんだ。


そして、遂に目が見えなくなった。

そう思い込んでいただけだったのかもしれない。



「よかったね!仁くん!!」


「うん…寺島、くん」



そう言って見上げた先には



笑顔満開の、素敵な人がいた。


あぁ、やっと寺島くんの顔が見れた。

その瞬間、

腹に響くような重低音が空から聞こえた。


人の歓声が少し遠くから聞こえる。


空を見上げてみると




黒い背景に

ぱっと明るく光った花が咲いていた。



「綺麗…」



寺島くんの言う通り、

とても見晴らしがよくて
花火がハッキリと見えた。



「仁くんに見せられてよかった」


「俺も見れてよかった」

「ありがとう」



横を向いて

寺島くんの顔を見ると、



寺島くんは笑顔だった。




また花火が空に咲く。


寺島くんの顔に写った。




その瞬間に思いついた。




「大輝」


「ん?どした?」

「あ、やべ」


「え、ほんとに大輝って名前!?」


「そうだよ」


「嘘、俺すごくない?」


「はは、すごいすごい!」



-



その後、
俺たちは線香花火をして

家への道のりを手を繋いで帰った。



「やっぱり俺、仁くん…」

「…いや、じんのことが好き」


「俺もずっと前から好きだよ」


「両思いじゃん」


「ほんとだ」



繋いでいる手が熱くなる。


俺が大輝の手を強く握ったら、

大輝も握り返してきた。






















🎆



俺の盲目的な恋は、

花火のように

光を放って、満開となった。



🎆






END.


最後は自分でもよく分からないです。
ハッピーエンド久しぶりに書いたので(小声)
思ったより駄作になりました_(:3」 ∠ )_

(絵はおまけ程度で…)
(まぁ実際2時間クオだよねうん)


初期画?⤵︎ ︎

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カミネ
カミネ
2019/3/5 ⏩ 更新 クラスのカップルがお熱いので!!!! テオじん冷め気味御免!!!! 私がフォローした人の作品のお気に入り全部外しました~お気に入り外してもたまに見に行きますのでご安心を~ 🐴 自己紹介 🐰 ・4月から高校受験生 ・多忙(でもない) 🐴 好き 🐰 【CP】 <スカイピース> ・🐴→🐰 ・🐴×🐰 ・🐰×🐴 <進撃の巨人> ・エレリ ・エルリ ・ジャンエレ(リバ可) <おっさんずラブ>(now推しカプ) ・牧春(リバ可) 【ストーリー】 ・片思い ・バドエン ・暗め ・歌詞小説"風" 《リアルな話は好き》 【性癖(フェチ)】(*ˊᵕˋ*)<暴露しちゃうゾ ・小スカ ・射○管理 ・玩具 ・抜き合い ・骨フェチ(主に手.足首) ・ショタ(小声) ・靴下の長さにこだわりある((キモイ ・受けにはナース服着させたい 🐴 注意 🐰 ・🐢更新&低浮上 ・マニアック性癖 ・自称バドエン勢 ・コメント長文民 ・ただの変態 ・ビックリマーク(!!!)の人 ・クラスの男子にバニーガール着せたりしたい系中学生 ・心臓がズタズタに引き裂かれた気分。 血が滲み出るかのように、この気持ちは汚く綺麗である。鮮やかな赤に1人、目を閉じて横たわる。 声にも嗚咽にもならなかったものが喉から這い出てきた。 頭の中では理解しているつもりなのに、この眼に映っている事実に体を縛り付けられている。 最後まで輝いていたであろう魂は、いつか忘れ去られてそこには何も残らなくなる。虚無。なんと残酷な。私は変わってしまった。汚く、綺麗になってしまった。 もう楽になりたいと心底思っているのに、まだもがき続けるのは本能であり、また、生きたいと心底思っている証拠。 故に心の底とは。 生きようともがき、楽になることを常に望む。 それが私のルール。
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