第2話

特別な存在だと思っていたのは私だけだった
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2017/10/16 23:16
ある日の放課後。
仲良しグループで雑談をしていた時の事。

いつものようにみんなでポテトチップスを食べながら雑談をしていた時のこと。


直人の親友である誠が茶化しながら言った。

「お前ら、本当に仲がいいよなぁ~。いっその事、このまま付き合っちゃえばいいのに」


私は顔を赤らめながら、

「やだぁ、もう。。。何言ってんのよ~」
と言いながら、誠の頭をバシッと叩いた。

嬉しいのと恥ずかしいとで、照れ隠しだった。

内心では私は誠に感謝をしていた。


〝直人は私の事をどう思っているのか〟
その答えが私も聞きたかったからだ。



私はずっと直人の彼女になりたかった。。。
直人の特別な存在になりたかった。。。
大好きな直人を独占したかった。。。


こんな気持ちが止まらなくて。。。


直人はどんな返事をするんだろう??
私は胸が高まっていた。


いつも一緒にいてくれる直人。
きっと直人も。。。


そう思っていたのに、
直人の口から出た言葉は私の期待していた言葉とは違っていた。

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