結局、直人に相談する事ができないまま家に着いてしまった。
好きな人に相談っていうのもね。。。
そんな気持ちもあって話せなかった。
自分の事なんだから自分で解決しないとね。
告白の返事。
色々悩んだけど、OKと言おうと思う。
変わりたい自分がいたからだ。
追いかけても叶わない恋はもう諦めた方がいいと思ったから。
きっと、好きだと言ってくれる人と一緒にいた方が幸せになれるはず。
拓哉と付き合ったら、きっと楽しいだろう。
次の日の朝。私はいつもより早起きをした。
今日は私にとって大切な記念日になる。
だから、髪型を可愛くしたくて朝からドライヤーとくるくるアイロンで必死にセット。
よし、いつもより可愛く見える!
自分の姿を鏡で見ながら、
こんな風に女子になってる自分に、なんかいいな!って思ってしまった。
クラブの時間がきた。
体育館でボールの準備をしていたら、拓哉が友達と入ってきた。
拓哉と目があった瞬間、私は思わず顔を伏せてしまった。
恥ずかしくて拓哉の顔を見れなかった。
急に拓哉を意識してしまうようになっていた。
刻刻と終わる時間が近づいてきた。
告白の返事まで後少し。。。
なんかお腹痛いな。
緊張してきた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。