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第10話

別れ
俺は映画の撮影や、ライブのリハーサル、雑誌・テレビの取材などで忙しく、あなたに会えなかった。

少しでも早く終わったら、と思ってもいつも遅くなってしまいどうしても行けなかった。
ライブのリハーサルをしていたときだ。

ボーカルだけ、違う部屋で合わせていたとき、急に亜嵐くんが顔色を変えて部屋に飛び込んできた。
え?亜嵐くん?どうしたの?
俺の言葉が言い終わる前に亜嵐くんが早口で大きな声で言った。
亜嵐くん
あなたちゃんが!危ないって、、!
亜嵐くんに言われた直後は言葉が見つからなかった。と言うか頭の中が真っ白になった。
龍友くん
涼太!行ってやれよ!!
裕太くん
はよ行きや!!
俺は病院に急いで駆け込んだ。


あなたのベッドの周りにはあなたの家族、そして先生とナースが居た。
あなたは、目がうっすらしか開いてなくて、でも俺のことをジッと見てくれていた。


俺はあなたの手を握った。
あなた

ねぇ…りょ…たくん……

ん?なんかあったん?
苦しそうに話すあなた。話さないでって言いたい。でも、あなたはきっと俺に伝えたいことがあるんだ。そう思った。
あなた

空…歌っ…て……?

あなたが言いたかったのは俺との約束。




『涼太くんだけの声で空を聞きたい』

そう、言っていた。
この空の下で巡り会う奇跡

見上げた虹の向こう会いに行くから

この声が届くまで歌い続けるよ

いつでもどんな時も君を想ってる
サビが歌い終わると彼女は涙を流して微笑んで俺にそっと言ってくれた。
あなた

愛してる

それだけ言うとあなたは目を閉じた。幸せそうに、優しく微笑みながら…。












その数日後、あなたの葬式が行われあなたの最後の願いを叶えるために俺は懐かしい丘に行った。

あなたの好きな場所。此処に埋めて貰うのがあなたの願いだった。

あなたの墓を作ってベンチに座り空を見上げる。

今日の空は快晴だ。雲一つさえない。
会いたい…
俺はいつまでも歌い続ける。この声が、この歌があなたに届くまで。