夏休みのある日、乃彩と美優はある場所に来ていた。
かるた会だ。
乃彩と美優は小学校の低学年の時のお正月に、たまたまつけたテレビに近江神宮でかるたのクィーン戦・名人戦を見たのだ。そして、かるたの速さ、華麗さに憧れて無理やりかるた会に入らせてもらったのだった。2人はかるたで一番有利な「感じ」の良い選手で小学校5年生の時にA級になった。
中学生の時、かるた部に入ろうと思っていたのだが、なかったのだった。そのため、帰宅部に入り、かるた会で練習していたのだった。
高校では絶対かるた部に入ろうと思っていたのだが、私が行きたい高校(今の高校)にはかるた部がなかったので、部活紹介の時に募集されていたサッカー部マネージャーになった。翔と輝がサッカー部なので、見れるついでに..という理由もあった。
まぁそれは置いといて、久しぶりにかるた会を覗きに来たので、みんな歓迎してくれるか心配で恐る恐る扉を開けた。
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一ノ瀬 翠(いちのせ みどり)
両親は一ノ瀬大雅・美雅(私の1つ目の小説、「隣の君には届かない」を読んでみてください。)
乃彩と美優が、小学校6年生の時に入ってきた子だ。現在中学1年生。B級。
お母さんやお父さんに似て、とても綺麗な顔立ちをしていて、とても可愛い。というか美人...??
運動は得意だけど勉強はあんまり...?笑笑
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さっきまで美優はこのかるた会の代表の小倉 美千夏(おぐら みちか)先生と喋っていた。
秋斗君は少し顔が赤くなりながら言った。
都架は少し怒り気味で言った。
多分、その人のことが好きなんだろう。
その子の名前は綾瀬 都架(あやせ いちか)
最近かるた会に入ってきたらしい。
素振りや札流しをしている生徒がみんな手を止めて小倉先生に注目した。
※札流しとは…かるたを見て、そのかるたの決まり字をいうもの。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。