蓮太が卒業し、そのあとを追うように美優先輩達も○○高校に入った。
美優先輩はとにかく人気で、卒業式の日はみんなが泣いていた。蓮太が美優先輩を好きじゃなかったら泣いてたと思う。でも、知ったから、知っちゃったから、涙が出ない。それよりも美優先輩達が高校に入って、私がいない時に、蓮太がどういう行動をして、どんな顔で見て、という嫉妬のような思いの方が大きかった。(早く一年がすぎて...!!)その思いだった。
ある日、私は部活が休みだったため、千宙と色々な話をした。高校のこととか、蓮太のこととか...。
話しているうちに私の家に着いた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!