あなた「あっ ... 」
部屋に入ると 、二宮さんはやっぱり 、 と思ったのか澄ました顔で私を見た 。
二宮 「入れたくなかったのって、ポスター 、見られたくなかったんでしょ?」
バレてたか 。
そりゃそうだよね 。 コンサートで会ったんだもん 。
あなた 「...だって、御本人に見せるのは、ちょっと恥ずかしくて ...」
二宮 「嬉しいよ?ポスター貼っててくれて」
二宮 「でも ...」
あなた 「?」
二宮 「大野さん 、 多くない ?」
あなた 「あ ... 、 えっと ... 」
二宮 「...大野さんのファンかぁ」
あなた 「...?」
さっきまで 、 私の顔を見てくれてたのに、今は背中を向けて話してる。
二宮 「 .. ハァ」
ため息までついちゃってるし、 ...
いや、これはまさかの嫉妬?
考えすぎ ?
二宮 「大野さんのどこが好きなの?」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。