第2話

cherry
102
2017/10/07 16:22


「ではそこに座ってください」

ベールの女性がそう言うと準夜とその両親は絨毯の上に正座する
ベールの女性は奥から水晶玉を持ってきて水晶と準夜達全員を交互に見る
準夜が中学校2年生、妹が小学校6年生の時だった
丁度その時、妹は友人の家に泊まりに行っていたらしくこの場にはいなかった
突如、ベールの女性が立ち上がり怯えたような表情になった

「あ、あんた様の親戚、または家族で昔、人形を持った女の子がおったじゃろ…」

「…あぁ、親戚の子が確か大切そうに持ってました
紫色の瞳の可愛らしいフランス人形を
もっとも、その子は海で溺れて亡くなってしまいましたが」

そう準夜の父親が占い師に告げると占い師はその場から逃げるようにして出て行った
結局訳のわからないまま準夜とその家族は帰らざるおえなかった


それから数日してとある占い師が変死したと言うニュースが流れた


占いの館にクスクス、と笑う声が響いた気がした

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