第9話

準夜side
51
2017/10/07 07:01
××
ねぇ、準ちゃん!
怖いから手繋いでいこー?
準夜
あ、うん
1番中が良かった親戚の女の子
その明るさと可愛さのおかげか学校でもかなり人気者だったみたいだ

…名前は……山田あなた
俺の母の旧名が山田らしく俺の母の姉の子だそうだ
ややこしくてそんなこと気にも止めてなかったけど
優斗
あなたはほんと、準夜のこと好きだよなー
××
だって準ちゃん優しいんだもん!
流華
あなたちんラブラブですなー
××
るーねぇだって悠とラブラブでしょ?
優斗
はいはい、惚気話はここまでにして、廃墟ついたよ
準夜
うっわ、独特の雰囲気……
建てられてからかなり経ってるみたいだね
××
幽霊とか出たりして?
優斗
っ、そ、そんなのいないって!
準夜
優斗、強がり…
優斗
別に怖くねーしっ!
流華
優斗わかりやすいよねー
なんて、ほんとに肝試しに来てるのかってくらい明るい会話をしながら廃墟の中に入って行った
今思えば、この時1番霊の恐ろしさを知っていたはずなのになんで止められなかったんだろう
止めていたら、多分あなたは今でも……

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