第12話

準夜side
27
2017/10/07 15:45
悠が骨折してから数ヶ月経って夏休みになった
もう呪いのことなんて頭の片隅にしかなくて悠の骨折が治ったからそのお祝いにと悠、俺、あなた、流華の4人で海に行くことになったんだ
勿論、子供だけで海に行くことなんて許されなかったから流華のご両親に連れて行ってもらうことになってた
でもその日に限って俺は高熱を出して、海には行けなかった
迎えに来てくれた悠達に謝り楽しんで来てくれ、とだけ伝えそのまま布団に戻った
それから数時間して父が困ったような、焦ったような顔で俺の部屋に入ってきた
父さん
…あの、あなたちゃんのことなんだけどな、
準夜
あー…うん
父さん
海で溺れて…
準夜
………は?
父さん
悠くんや流華ちゃんたちと海に行ってただろ?
そこで3人でビーチボールをしてたらしいんだけど途中あなたちゃんがトイレに行ってくるって行って抜けて…そのまま数時間経っても戻って来なかったから流華ちゃんがトイレを見に行ったらしいんだ
そしたらどこにもいなくて、
海辺から十数メートル離れた岩の上に身体中痣だらけのあなたちゃんが見つかったらしい
準夜
…う、そだろ……
嘘だって…
だって、あなたが死ぬわけ…
その後のことはよく覚えてない

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