俺は 雪咲 翔 高校生だ
自分で言うのもなんだが結構モテる
だからいつも周りには女子がいる
これまで何回告られたかなんて覚えてねぇ、その中で付き合ったのは数回だ
告られるのは嬉しいけどみんな俺の見た目だけで寄ってくる
でも付き合った数人はすこしぐらい俺の内面を見てくれた。でも、結局 " 翔はかっこいいけど、浮気されてないかなって不安になる。だって1度も翔から『 好き 』って聞いてないもん " とか言われて振られる
まぁ、正直好きじゃねぇやつに好きって言うほど俺はいいやつじゃねぇ
でも、俺が中学のときに街で見かけたやつはみんなから見たら地味な女かもしれねぇけど俺には今まで告ってきた女よりもすげぇ可愛く見えた
まぁ、その子を見たのはその1回だけだったけど俺はその子に一目惚れした
その子のことはずっと忘れられないまま中学を卒業した。
そして迎えた高校の入学式、いつものように女子たちと登校した。まぁ、入学式なんてダルいからサボった。 んで、入学式が終わって HR があるからって教室に行ったらそこには 俺の一目惚れの相手がいた。
その時は超ビビったさ。だって街で見かけたときは絶対年下だと思ったもん。あ、おれはロリコンとかじゃねぇからな
で、その HR では自己紹介をした
そのときに初めてそいつの名前を知った。そいつの名前は あなた 。
その日から俺は自然と あなた を目で追うようになった。
気持ちわりぃくらいにな笑
入学してから半年が過ぎようとしていた時期に俺は決心した。それは あなた に告白するということ
これまで告られてきたことしかねぇからどう告ろうか迷った。だから1番ベタだけどラブレターってやつを下駄箱に入れた 内容は " 今日の昼食時間屋上に来て " だけ。これでも書くのに1時間ちょい かかったんだぞ
でも、これを入れるところを昴に見つかった。
で、昴っていうのは俺のガキの頃からのダチで 如月 昴 ー キサラギ スバル ー だ あの頃からよく2人で悪さしてた笑
でも、クラスは離れたけど休み時間とかは大体 昴と過ごす
昴は悪い奴ではないがこいつも俺と一緒で女と遊ぶのが大好きだ。それに、俺をいじるのも大好きだと言ってくる
と、2人で話しながら下駄箱から離れた。俺らは1年の中ではイケメン2人組などと言われていて2人で話しているだけでキャーキャー言われている。
たまに俺らのゲイ疑惑があるくらいな
ラブレターを入れて教室に戻るまで昴からはバカにされ続けた
ようやく教室に着き昴とも別れ自分の席につく。その数分後 あなた が教室に入ってきた。手には俺のラブレターと思われる白い紙を持っている。俺は今更だが恥ずかしくなってきて顔を赤らめた。あなた が席につき手紙を開けた。遠目だったがあなたも顔が赤くなっているように見えた。そのまま あなた を観察していると 神崎と花園がそばに行くのが見えた。その途端 あなた は椅子から落ちた。それを見ていたクラスのやつは大笑い、まぁ、俺もそのひとり。" やっぱかわいいなぁ " と独り言を呟くと HR 開始十分前の予鈴がなった。
今から昼食まではすぐに時間が過ぎていった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!