つづき!
あなたside
こんな感じで一緒に私の家に行くことになった。
そんなこんなで家を出た。
しばらくの沈黙。
カンタの家にいるときはいろいろ話したのにな、
何も話すことが出てこない。
あーあ、うんとは言ったものの、やっぱり恥ずかしいよね。
カンタの手は私の手を優しく、そっと、包み込んだ。
カバンの中に入った鍵を探す。
指先に冷たい金属が伝わる。
これかな?
私はカバンの中から鍵を取り出した。
ガチャリ
元気だな笑
そのままあなたは二階へと続く階段をただただひたすらに走った。
カンタside
どうしたんだろ、
ぼーっとして、、、
おまけに逃げてくし。。。
入っててって言われたし、中入るか。
綺麗に並べられたスリッパ。
小さい頃、よく遊んでただけあって、やはり覚えている。
ここにきたのはいつぶりだろうか………
あの時以来だよね、きっと…
玄関を入っての廊下の右側にはかつてあなたの両親が眠っていたであろう寝室が、
左側には小さなときあなたと遊んだ部屋があった。
あのときみたいなテンションで入ると、
あるものが目に入った。
それは…
幼稚園の時の卒園アルバム、そして小学校、中学校、高校の時の卒業アルバムだった。
どんなこと書いてるんだろ、
幼稚園の頃の卒園アルバムからめくる。
園長先生のお言葉と書かれたページから始まり、将来の夢が描かれたものがあった。
当然俺はのものには、幼いながら苦労して書いたであろう字で、「弁護士」と書いてあった。
小学校のもの、
「児童代表作文 佐藤寛太」
小学校生活。それは、とても長いようでとても短かった。6年前の4月、真新しいランドセルを背負い、不安と希望を胸に、登校した。僕はあの日を決して忘れることはないだろう。クラス発表に胸を膨らませ、校歌を覚えるのに必死だった。クラスのみんなでじゃんけん大会をしたのを、今でも覚えている。2年生、ザリガニを飼っていた。僕のザリガニは1週間で死んでしまったけどとてもかわいかった。町探検でカメラ屋さんに行った。写真の面白さに気付かされた。3年生、はじめてのクラス替えにワクワクした。友達と離れることもあったが、とてもよい仲間に囲まれた。そして、部活が秋から始まった。体験入部で見た、6年生の先輩がかっこよかったのと、やってみたいという気持ち一心で、バスケ部に入部した。小学校を卒業しても、バスケは続けるつもりだ。4年生、毎日が楽しかった。毎日友達と鬼ごっこをして遊んでいた。とても楽しかった。5年生、宿泊学習たるものがあった。自然、環境、友達…沢山の学ぶことがあった。6年生、いろいろなことがありすぎて、ここでは言い切ることができない。運動会、修学旅行、学習発表会…。ここでみんなに考えて欲しいことは、この行事を通して、何を学んだかである。仲間との団結?協力すること?さまざまな意見があると思う。けれど、ここは、僕が答えを出すのではなく、みんなが考えることであると僕は思う。長くて短かったこの6年間。僕は本当にたくさんのことを学んだ。これからの中学校生活はもちろん、高校、大学、そして大人になった時、ここで学んだことを生かしていけるようにしていきたい。
最後に、
6年間共に過ごした仲間へ
本当に今までありがとう。
これからもよろしくな。
卒業おめでとう、そしてありがとう。
平成〇〇年〇月〇〇日
児童代表 佐藤寛太
中学校。
体育祭、文化祭、、、
いろいろな場面の写真が載っていた。
もちろん、バスケ部だった頃の坊主の写真も。笑
最後に見たのは高校生のアルバム。
開こうとすると、一通の手紙が入っていた。
裏返してみると、
「かんたへ」
と、見慣れた文字が。
開けてみると、そこには、
寛太くんへ
幼稚園の頃から今まで、ほんとドジでバカな私と一緒にいてくれてありがとう💓
ほんとに楽しかったよ!
大学は学部違うけど、同じ大学だから会えるかもね!
これからもよろしくね!
そして今までありがとう😍
だいすき!
大切な彼氏さん😂
あなた
あなたの絵付きのメッセージがあった。
あなた、卒業式の日、渡そうとしてたんだな、
俺に、
そう考えていると、なんだか急に、胸が痛くなった。
そんなことをしているうちに、
トットットットッ
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こんばんはー
キリトです
更新遅れた、、、
ごめんなさい🙏
☆追記
なんか、カンタのアイコン設定してみたんですけど、なんか違和感www
なんか、
ジャングルクルーズへようこそ〜
状態なんですけど、どうしたらいいんですかね?笑
ま、意見聞いて変えます笑
これからもよろしくお願いしますwww
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!